また更新が止まっておりましたが
今回は前回鴨川で拾った肉石でいってみましょう。

とはいえこの時点では削ってみて石の質をみるつもりで勾玉に出来るかどうかは全くの未知数です。

黄色いのはやはり面白い感じですがクラック(ひび)が気になります

これはまぁまぁの私好みのキモい景色です。
確実に勾玉に出来そうです。

これは模様は面白いのですがちょっと勾玉には不向きな石の形です
無理に勾玉にしても模様の面白さを全て削り落としてしまう可能性がありますのでこの石はあきらめましょう。
素材の面白さを活かせないようではどんなに完璧な形の勾玉も無意味です。
この時点で削りに三日ほどかかってます。


綺麗なんだけどねぇ・・・


黄色いのはやはり心配していた通りクラックによる欠けが酷くこれ以上の削りを断念
う〜ん、期待していたんですけどねぇ。

というわけで残ったこの石に全集中。

印をつけて穴あけ・・・
この石おかしい!4時間かかっても貫通しない!
2/3ぐらいまでは普通に掘れていたのにそこからが進まない。
貫通間近になって穴の反対側を壊さないよう力を加減しているせいもあるけど
なんというか削れているはずなのに進んでいない。
今まで百以上の勾玉に穴を開けているとちょいちょい掘れているはずなのに貫通しないという怪現象に遭遇するのですが今回は特に酷い、一体この穴はどこに繋がっているのか。

そうこうしているうちにやっと、やっとライトの光で透けるほどのところまで来ました。
どんなに透明度の無さそうな石でも薄くなると透けます。
そういえば以前にTVの珍百景で標本用の石の透過研磨をされてる方が出てましたが本当に凄い技術でしたね。

そんなこんなでやっと貫通。
穴を整えて仕上げ研磨へ・・・
いつも通り
ダイヤモンドハンド研磨パッド研削ガラス石の大理石の 800/1800/3500 グリットやらを使って

鏡面研磨まで持っていくのですが肉石はそう簡単には鏡面化しません
頑固な肉石にちょっと根負けして先に石英部分の酸化セリウム掛けに作業を移す。
![]() | 価格:2695円 |

・・・あれ?なんか違和感
なんか石英部分だけじゃなくて赤いチャート部分まで鏡面化してね?えええ?
もしかしてこの柳瀬フェルトディスクのせい?
以前のサンストーンの時にこのフェルトディスク使って「激効き」とか言ってたけどひょっとしてこれ石のせいじゃなくてこのディスクが酸化セリウムと無茶苦茶相性が良いのか?
訳わからんまま全体をセリウム掛けして最後に隙間に入り込んだ酸化セリウムを超音波洗浄して
テカテカに完成。

うむ、ヌルテカ!これで地の赤チャートがもうちょい彩度の高い色だったらさらに完璧なキモいカオスな柄になっていただろうになぁ。
おや?勾玉の様子が・・・

「ワンセブン兄ちゃん!勾玉が暴走をっ」
「ワンエイトーッ、それを放せっ、早く逃げろ」
「ダメだっ、今なんとかしないと大変な事にっ、俺が抑えているからこいつをやるんだ兄ちゃん!」
「そんなことをしたらお前までっ、」
「だめだ、もう抑えきれない、は、早く、兄ちゃん!」
「ワンエイトォー、すまない、グラビトン!」
グオォォォォー

「ワンエイトォォォォー」
・
・
・

いきなりなんだよこの茶番は
いやワンセブンとワンエイトを並べたらつい「大鉄人17(ワンセブン)」でのあのシーンをやってみたくなって。
強大な敵を抑えた弟のワンエイトもろともワンセブンが必殺技のグラビトンを放つシーンは今でも心に残る衝撃でした。
このわけわからん空気でどう締めるんだよ今回は
どうもナニもこれで終わりですし今からこの勾玉持って勝負してきますが、ナニか?
ダメだコイツ・・・
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